泡盛の話


 元来沖縄では酒のことを「サキ」と言います。昔は粟(あわ)で焼酎を造ったので「粟盛り(あわもり)」から現在の泡盛になった説。泡盛は度数の高い酒ほど粘りけがあり、泡が盛り上がる様子から泡盛の度数をみるのにひしゃくでカメにこぼしたり茶碗から茶碗に移したりしたときの泡立ちの様子をみ計った方法「アームリ」から「泡盛」と呼ばれるようになった説等、定説ではありませんがいくつか由来があるようです。
 泡盛は原料米にタイ米を使用しています。麹やもろみの温度管理が容易にできるため、他の米より扱いやすく、アルコールの収量が多いなど、泡盛好適米としての条件を持っているからです。
 酒税法上は「焼酎乙類」で、普通の米焼酎は白麹菌を使っているが、泡盛は黒麹菌を使用しています。沖縄で気温が高く季節に関係なく泡盛を造るためには黒麹菌のクエン酸をつくる働きがあるからです。



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