治療の実際 → HOME  

受診

質問表に記入

参考資料 : 質問表のサンプル

診察

アレルギー検査

 質問表等によりダニ・カビ・食物などのアレルギー源の関与が疑わしいときには血液検査、また家庭内の建材から出るホルマリン等の化学物質過敏症が疑わしいときはパッチテストを行ない、アレルギーの除去について指導します。また防ダニ布団の適応の有無も調べます。

治療

薬物治療
  抗アレルギー剤の内服、痒みを抑えるために補助的に用います。
  高単価のビタミン剤投与、皮膚炎を人体表面の酸化現象という新しい概念により抗酸化ビタミン剤を用います。
  本人の意思を確認後ステロイド以外の外用剤(非ステロイド外用剤)をいろいろと組み合わせて使用します。ただし、悪化が激しいときや非常に病変が限局している場合には、一時的にステロイド外用剤を用いることもあります。

原因除去治療(生活指導)
  ○脱塩素治療
   
自宅の水を持参していただければ、当院で塩素濃度を測定します(ペットボトルに空気が入らないようにしてお持ちください) 。
家庭内で水道水を使用する場合は、当院で調合した塩素中和型入浴剤を提供する。
シャワーを使用したい方は脱塩素のシャワーカートリッジ(各社より販売しております。三菱レイヨンなど) をお使いください。
「アトピー・脱ステロイドの道」 「アトピー・ステロイドからの脱出」
「アトピー・脱ステロイドの道」
(1995)
文理書院 tel:03-3202-9611
「アトピー・ステロイドからの脱出」
(1994)
現代書林 tel:03-3205-8384
 また、これらの治療法について詳しい内容や、実際の効果について、患者の方々に答えていただいた内容文を載せた私の著書がありますので御参考になるのではないかと思われます。
 書店にない場合は、直接出版社へお申し込みください。「アトピー・脱ステロイドの道」の方が、各年齢別に50名の方の自筆の感想が載っているので、より参考になると思います。
もちろんこの治療で全員の方のアトピー性皮膚炎を治すには至っておりませんが、ステロイド外用剤を使用せずに 原因を除去する(原因療法)で約7割位の方に病状の改善が見られます。特に風呂に入るとしみたり、温泉に入ったら 病状が和らいだことがある方には、お勧めいたします。
  ○食物指導
     高タンパク(豚肉の赤肉、牛肉、レバー等)・高脂肪食品、スナック菓子やチョコレート、油で揚げたものは中毒反応が出ますので控えてください。乳幼児の場合、皮膚同様、消化、代謝、分解、排泄機能も未熟なうえ、中毒によってアトピーが誘発されることも十分考えられます。食物繊維を多く摂取しましょう。食物油はナタネ油、オリーブ油、ゴマ油(大白の白ゴマ油)を使用してください。(調理、サラダはすべてです。) 理由はこれらの油はリノール酸が12〜16%と少ないためです。現在、サラダ油と称している一般の油はサフラワー(紅花)、コーン油が主体です。これらは70%、50〜60%のリノール酸が含有されています。リノール酸からは痒みの原因となる物質が生産されるので中止してください。なお、ナタネ油にはリノレン酸が10%内外含まれています。これは現在健康によいとされる魚の油と同一のものです(他の食物油には全く入っていません)。
  チョコレート、インスタントラーメン、ポテトチップス、油で揚げたスナック菓子は油自体がすでに酸化されている恐れが大きいので禁止です。(食べたあと非常に悪化する割合が高いです)同様にファーストフードも禁止です。マーガリンはリノール酸系統の食物油が原料ですのでバターの方が好ましいです。牛乳は低脂肪のもの、卵はヨード卵、ひら飼いの卵(多少高めですが)の方が飼料に化学物質が入る危険性が少ないため安全だと思います。いずれにせよごく少量ずつ食べてください。悪化するようなら中止してください。プリン、マヨネーズ等の卵の二次製品は、中止してください。野菜は無農薬と称したもの方が安全で好ましいです。ただし、無農薬自体どこまで信用してよいかわかりませんが。みかんやキウィ、リンゴなどの果物の酸や、醤油、塩、味噌の塩分も直接刺激となります。
  また、便秘は、これらの中毒物質が体内に蓄積される大きな要因ですので禁物です。食物繊維(市販のシリアル・ブランなど)を多くとり、毎日柔らかい便が出るように調整してください。
  ○防ダニ、ほこり対策指導
  ○洗剤
    洗濯用洗剤は純植物性のものを使用し、柔軟剤や漂白剤は中止します。食器用洗剤は、ヤシの実、大豆、ぬかを原材料にしたものを使用してください。
  ○衣類、寝具
    寝具のシーツは白い綿のサラリとした通常のものを使用し、起毛しているもの、タオルケット状のものは刺激が強いので避けてください。。また、衣類においては小中学校のポリエステルの運動ショーツは臀部の発汗を著しく妨げるので綿製品に代えてください。
※土曜日は、大変混んでいますので可能な方は平日の午前中の受診をお勧めいたします。
鶴町皮膚科クリニック
茨城県土浦市荒川沖西1-17-4
TEL 029-842-3046  FAX 029-842-3227

All Right Reserved, Copyright (c) 2005 TSURUMACHI CLINIC DERMATOLOGY