院長挨拶 (「アトピー脱ステロイドへの道」より引用) → HOME  

院 長   鶴町和道
院 長 鶴町和道

 当院のホームページを御覧いただきまして、有難うございました。このホームページを御覧になられる以前にほとんどの方が、アトピーの治療で複数の医療機関を受診されていることと存じます。 アトピージプシーと呼ばれていますがそれは満足できる、納得できる治療を受けるがため、またはよりよい治療を受けるための結果としてジプシーになってしまっているのでしょう。逆の見方をすると、今まで受けていた治療法の効果が充分ではなかった、副作用がでてきた、ステロイド外用剤などの薬剤の使用法そのものに疑問が生じ、患者が望むものと、医師がしようとすることに隔たりを覚え、色々な医療機関を訪ねた結果ということになるのではないでしょうか。
 一般的な治療法。これは大学病院から個人医院の皮膚科、小児科、内科に至るまでアトピー性皮膚炎に対しては、ステロイド外用剤 が標準(スタンダード)な方法です。スタンダードなゆえにどこへ行っても、ファーストチョイスとして、ステロイド外用剤が使用されているのが実状です。
 さて、その一方で当院を含めて一部の医療機関では、ステロイドに代わる療法が試みられているのも事実です。もう既に試された方もおありかと思います。
 ステロイドの代替療法や離脱療法として漢方薬、鍼、灸、紫外線療法、海水浴療法、抗酸化食品、超酸性水などが行われています。 それらの中には、有効例があるようですが、私自身は漢方薬以外は試したことがありませんので、その効果についてはどのようなものかは論ずることはできません。ただこれらの治療法はアトピー性皮膚炎の原因をつきとめ、この原因を取り除く原因療法ではないことは確かです。
 次に原因療法として行われているのが、卵や牛乳などの食事制限や、防ダニ療法です。私は、10年前のことになりますが勤務医時代に防ダニ療法を一貫して行っていきましたが、ある程度の効果が見ることができました。また、ある患者には有効だが無効例も多いことも認識できました。そこでアレルギーという狭い観点からでなくもっと根本的に直接皮膚に傷害を与えている環境因子はなにかという視点で周囲を見回した結果、水道水の塩素による弊害を疑うようになり、ダニや食べ物の除去のみならず、塩素の影響を取り除くことを含めた独自の総括的原因療法を少しずつ積み上げてきました。
 その結果現在では、ステロイド外用剤を初診時より一切使用せず、約7割の患者の方に満足できる効果を得るに至っています。 しかし、少数の方は当院の受診時までステロイド外用剤を長期間、広範囲に使用していたため、元来自らの分泌している量のステロイドホルモンまでをも生産していない副腎機能低下に陥っている場合があります。 その際、ステロイドの使用を一気に中止しますと、発病の悪化のみならず、倦怠、脱力、しびれ、発熱といった全身症状がリバウンドとして、出現することがあります。このような場合はステロイドの使用を余儀なくされられることの認識も必要かと思います。

鶴町皮膚科クリニック
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