Q |
アトピー性皮膚炎でステロイドを使用しています。使用したときは、治まりますが、また再発します。ステロイドを使用せずに症状を改善することは可能ですか。 |
A |
ステロイドを使用する、しない以前にアトピー性皮膚炎で最も重要なことは、原因や悪化要因の排除を目的とした生活改善を行うことです。
病気は人間側の要素(病気になりやすい体質)と環境(外因)とで発症します。アトピーが増加している第一の理由が環境の悪化であるわけです。
まずは食物についてですが、乳児では母乳や粉ミルクも原因となります。母乳の成分は母親の食物によって左右されます。ミルクは人によって合うものが違いますので、実際に低アレルギーのものをいくつか試してください。幼児から成人および乳児の母親の食事ですが、卵・牛乳・大豆といったたんぱく質によるアレルギーが一般紙されています。しかし、実際に患者の方が自ら悪化を実感するのがチョコレート、油で揚げたスナック菓子など高脂肪食です。高たんぱく、脂肪は充分に分解、排泄されないと、中毒物質に変化しやすいので、まずは治療の一週間は極力野菜と穀物中心の食事に変える必要もあります。症状が改善すれば、徐々に元の食事に戻します。また、便通を整えるために、食物繊維を多くとり、宿便の排出に心がけてください。
次にシャワーや風呂の水の塩素を除去します。アトピーでは塩素に対する刺激で悪化することが非常に多いからです。
また、ダニやほこり、カビの除去も欠かしてはいけません。洗濯の柔軟剤や漂白剤も使用を中止してください。 ステロイドを長く使用している場合は、急にやめるとリバウンドを起こしやすいので弱いものに変えて、徐々にやめていくのが無難かもしれません。
今までステロイドに頼った治療を行っていた方は、まずは自分の生活を改善することを最初におこなうことが重要です。 |
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