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乳幼児は皮膚も未熟なため、湿疹が出来やすい状態にあり、外からの刺激(外因)と体内での反応(内因)に大別されます。
外因としては、口の周りの湿疹があります。 果汁の酸やみそ汁、しょうゆの塩による刺激と患児自身のよだれによります。その場合は刺激物の摂取中止とガーゼでよだれを良く拭いてください。また、哺乳瓶を塩素系の消毒薬で殺菌するのも皮膚にとっては有害(水道水の500倍以上の塩素濃度)となるので、煮沸や電子レンジによる方法をお勧めします。紙おむつによるかぶれも外因の代表です。おむつを当てた部分やテープ部分に起きやすく、製品を変える必要があります。また、水道水を使用しているのであれば塩素による刺激が存在します。
内因による反応、これはアトピーと置き換えて考えられますが、最も大きいのは食事です。血液検査で食物アレルギーの検索方法がありますが、正常でも陽性と出たり、その逆もあり信頼性は50%くらいで、即物質を断定することは不可能です。また検査用の食物とて問題があります。例えば検査用卵白は、大量生産により最も普及している白色レガホンの卵を用いているため、卵自体の反応やその中に含まれている化学物質の二次的反応を見ているのか不明です。
いずれにせよ食事の影響は食後2時間以内に出るので、離乳食時には1種類ずつ食べさせると原因も特定しやすくなります。また、食物ではアレルギー反応とは別に中毒反応も出ますので、スナック菓子やチョコレート、油で揚げたものは控えてください。皮膚同様、消化、代謝、分解、排泄機能も未熟なうえ、中毒によってアトピーが誘発されることも充分考えられます。
高たんぱく、高脂肪は避けて食物繊維を多く摂取しましょう。 |
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