Q |
(1)美容師ですが手に赤い発疹ができ腫れています。 |
A |
シャンプーやヘアダイ、パーマ液によるかぶれで、一種の職業病です。自分で使うシャンプーやリンス、石けんも含めてパッチテストを行い、原因物質を確定する必要があります。その他、手にかぶれを起こす代表的なものに、ゴム手袋やその中に入っている滑り止め用の粉、ハンドル、グリップなどがあります。
|
Q |
(2)主婦ですが、指先がザラつき、時にきれてしまいます。 |
A |
手湿疹、進行性指掌角化症と呼ばれるものです。(1)と違い、刺激が弱いものを日常、反復継続の使用で起こります。合成洗剤、界面活性剤、塩素系薬剤(漂白剤、防カビ剤、哺乳瓶の消毒液など)や紙のすれにより皮膚表面が脱脂、融解され、角質水分量の減少が見られます。アレルギーではないのでパッチテストは行いません。その場合、使用する製品としては、ヤシ油、ぬか油系統の洗剤を、石けん、シャンプーなどは「アクセーヌ」が良いでしょう。 |
Q |
(3)手や指に水がプツプツと貯まってかゆみがあります。 |
A |
汗疱、異汗性湿疹といわれるものです。汗が皮膚内に貯留し、角質が厚いために排出できない状態です。いわば手に特有なあせもです。暑くなりかけの時期や精神的緊張が続いた場合にもしばしば見られます。(1)(2)(3)のケースはときに併発する場合があります。
いずれのケースも薬剤治療としては、かゆみ止めやステロイド外用剤を主体とした抗炎症外用剤による対症療法ですので、効果は一時的です。これらの症状は長時間続く場合も多いので、肝心なのは、それぞれの原因を取り除く生活改善を充分に行い、その上で薬を用いることです。 |
鶴町皮膚科クリニック |
茨城県土浦市荒川沖西1-17-4 |
TEL 029-842-3046 FAX
029-842-3227 |
All
Right Reserved, Copyright (c) 2005 TSURUMACHI CLINIC DERMATOLOGY |
|