Q |
(1) わきの脱毛をしたいのですが、同時ににおいも消せますか。また、ひざ下や腕の脱毛もしたいのですが、適した時期があるのでしょうか。 |
A |
レーザー脱毛は毛の色素メラニンにレーザーのエネルギーが吸収され、その熱が毛全体に伝導され組織を破壊するという画期的な治療です。その際、ワキガの原因となるアポクリン腺(皮脂腺と共に皮膚表面で毛穴に開口している)も同時に破壊するので、脱毛と同時ににおいも少なくなっていきます。照射は1ヶ月に1度の割合で4〜5回行うと効果的です(両わき1回8000円)。
レーザー脱毛は安全で手軽な治療ですが日焼けの炎症が残っている皮膚には不適当です。ですから腕や足などは正常な皮膚状態の春先から夏に向けての時期から始めるのが最適です。
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Q |
(2) 25歳の女性です。わきがのにおいが強く困っています。特に夏は憂うつです。レーザー治療できると聞きましたが。
(3) 22歳女性です。わきがのにおいもさることながら、汗が多く、衣服が黄ばんでしまいます。良い治療法はありませんか。 |
A |
わきがはアポクリン腺という特有な汗腺のにおいによるものです。その程度は個人差がありますが、多く汗をかく人のほうが強くなります。アポクリン腺は、皮脂腺と共に皮膚表面では毛穴に開口します。そこで、汗と脂が混ざり、さらに雑菌が繁殖するために起きる一種の腐敗臭とも言えるのがわきがなのです。
最も手軽な治療法は、消臭剤(デオドラント)や制汗剤の外用ですが、あくまでも対症療法ですので、その場しのぎです。従来からの根本的な治療法としては手術がありますが、問題点としては、費用もさることながら手術時の侵襲、縫い目がケロイドになる、アポクリン腺を全部取りきれなくてにおいが残る場合があり、必ずしも全てを満足し得ないのも現状で、実際に手術を行っている医療機関が限られているのも事実です。
一方、最近、最も注目されている治療がレーザー照射です。レーザー脱毛と同じレーザーを照射することで、いとも簡単に、においを少なくさせます。所要時間は5分ほどで、痛みは輪ゴムをはじく程度でほとんど問題になりません。もちろん手術ではないので傷跡もなく、半永久的に脱毛もできる上、汗の出方も少なくなり、衣服の黄ばみもなくなります。一石四鳥といったところです。
照射は1ヶ月に一度の割合で4〜5回行うとより効果的ですが、私の経験では、1回でもかなりにおいが少なくなった方もいますので、脱毛が目的でない人も試されると良いでしょう。ただし、脱毛も同時に行うので、男性には不都合かもしれません。 |
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