Q |
(1)にきびがひどくて困っています。ケミカルピーリングやイオン導入について教えてください。
(2)にきび跡がでこぼこしています。治すことができますか。 |
A |
にきびは食事や化粧、ホルモンの影響を受けつつ、毛のう内における皮脂の分泌過剰(脂症)と毛穴の角化(詰まり)により内容物が排出できず、細菌の増殖と皮脂の過酸化脂質への変性がもたらす毛のうの全汎的な炎症といえます。そのため、治療は抗生物質やビタミン剤の内服・外用を行いますが、効果が得られない場合があり、漢方薬や生理前に悪化する女性の場合は、女性ホルモンの内服も行います。また、角質除去を目的にレチノイン酸軟膏、過酸化脂質除去を目的にビタミンCクリームも使用します。
ケミカルピーリングとは、皮膚に薬品をつけて角質を融解、剥離させることをいいます。それと同時に毛穴の角化を除去し、毛のう内の皮脂や膿、角化物を排出させるので、にきび治療には有効な方法です。赤みの強いニキビや、内服、外用で治しきれないものにも効果的です。また、ピーリング後は非常に薬剤が皮膚に浸透しやすい状態なので、微弱電流を皮膚に通電しビタミンをイオン化させ浸潤させる方法(イオン導入)を行うとより効果的です。通常の外用の1000倍を表皮、200倍を真皮まで浸透させることが可能なため、イオン導入を組み合わせることで相乗的効果が図られます。
夏みかん様のにきび跡は炎症後のコラーゲンが欠損した状態で、以前は治療が不可能でしたが、レーザーを患部に照射する治療を用いれば、コラーゲンを増殖させ表面をかなり平坦化させることが可能です。
いずれの治療も2〜3週間に一度、4〜5回行うと効果的です。 |
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