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シンプルなものが、いちばん安全という事実。 |
(1)締付けトルク Tf:18633Nf・cmにおける、ゆるみ試験結果。 |
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この試験では、衝突回数:3万回(加振時間:15分)の振動に耐えて、供試ナット全てにおいてナットの脱落は生じなかった。そこで、各ケースにおいて、戻しトルク:Tlを測定し、耐ゆるみ性の評価として、残存戻しトルク比(Tl/Tf×100)を算出した。各供試ナットの平均値は、1.スカートナット88%、2.A社ゆるみ止めナット70%、3.B社ゆるみ止めナット76%、4.C社ゆるみ止めナット66%となる。この試験結果によって、スカートナットの耐ゆるみ性が、他の供試ナットに比べて非常に優れているということが、実際に認められた。 |
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(2)(1)のゆるみ試験後、Tf:18142Nf・cmで締結した、再試験結果。 |
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これは(1)の試験をした供試ナットについての、繰り返し試験。供試ナットの種類によっては、ナット脱落の現象が生じ、耐ゆるみ性の優劣が明確に判断された。残存戻しトルク比の平均値においても、スカートナットについては、締結力が保持されていた。そして驚くべきことに、さらに安定して耐ゆるみ性が上昇しているという結果が認められた。 |
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(3)スカートナットのTf:16671Nf・cmにおける、三回目の試験結果。 |
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三回目の試験。この場合、締付けトルク:16671Nf・cmと小さくしても、残存戻しトルク比:80、86、102、101、84%となり、100%を越える場合もあった。平均値も約90%と安定し、ネジ締結の特性である繰り返し使用にも有効であると認められた。 |
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●試験条件 |
試験品名 |
1.スカートナット 2.A社ゆるみ止めナット 3.B社ゆるみ止めナット 4.C社ゆるみ止めナット (1〜4ともM16(No.1〜5)5試科) |
試験項目 |
振動試験 |
試験方法 |
供試体を試験機に取付け、次の条件で試験を実施した。加振時間15分後の戻しトルクを測定する。 |
試験機 |
NAS式高速ネジゆるみ試験機 |
振動条件 |
振動数:1780rpm 加振台ストローク:11mm インパクトストローク:19mm 振動方向:ボルト軸直角方向 加振枠体加速度:19.5g |
締付けトルク |
1.18633Nf・cm 2.18142Nf・cm 3.16671Nf・cm |
試験用ボルト |
六角穴付きボルト | |
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